11月に出店するジャパンハ―ベストで販売する予定のまたいちの塩。
(HPの更新の順番が前後してしまいましたが…)
「販売するんだったら、自分達がまず知らないといけない」と考えたAPiQメンバーで今回はまたいちの塩を作っている「工房とったん」へ見学に行きました。
工房とったんは、福岡県の西側、糸島半島に位置する塩作りの工房です。半島の中でも先っぽの方にあり、玄海灘の目の前に工房を構えているため、直接海水を汲み上げ、塩を作ることができます。
ここに辿り着くまでにはアスファルトのない細い道を抜けて車を止め、それから更に山道を5分ほど歩いていかなければいけません。駐車場から先にはトイレもなく、海には生活排水が流れこまないようになっているのでしょう。本当に山も海も綺麗な自然豊かな場所で、またいちの塩は作られているようです!
山の栄養分をたっぷり含んだ純粋な海水を使っているから、またいちの塩は美味しいのでしょうか。
工房とったんを見学してきた!
工房とったんでは、またいちの塩が作られていく様子を見学させてもらうことができます。
ここでは工房とったんで見学してきた事と、調べた作り方を記述します。
①海水を汲み上げる
工房とったんでは、一週間に一度あるかないかくらいの海が美しい日に海水を汲み上げるそうです。
②塩田で海水を循環させる
汲み上げた海水を、立体塩田(塩田:大量の海水から水分を蒸発させ、塩だけを取り出すために用いられる場所および施設)の上から流し竹を伝わせて下まで落とします。
これを、十日間何度も循環させていくうちに太陽と風の恩恵を受け徐徐に濃度をあげていくそうです。3枚目の写真から、塩分濃度が上がっていることが分かりますね。
③煮詰める
海水の濃度が十分に濃くなったら、塩田から平釜に移しゆっくりと煮詰めていきます。遠赤外線の効果で美味しくする為、薪を燃やして60度の温度で3日間ゆっくり煮詰めるとのことです。
二枚目の写真からは、海水が綺麗な飴色になり、淵に塩の結晶がつきはじめていることが分かりますね。
私たちが見学に訪れたとき、運良く塩の結晶を掬うところに立ち合うことが出来ました!
まだ湯気が立っている真っ白な塩はきらきらしていて、とても綺麗でした。出来立ての塩を見るのは初めてだったので、この日に来て良かったなと思いました。
この塩を杉の樽で一晩寝かせてものが「またいちの塩」、それを更に鉄釜で煎ったのが「焼き塩」になるようです!
またいちの塩を味わってみた!
花塩プリンは、とろっとしたなめらかなプリンにカラメルソ―スとまたいちの花塩をかけていただくというもの。
「花塩」というのは、海水を煮詰め、全ての条件が満たされた時に初めてできる一番結晶のことだそう。
出来る量に限りがある貴重なお塩が、花塩プリンにはたくさん入っています。
なめらかなプリンにサクッとしたお塩がアクセントになり、とても美味しかったです。
余談ですが・・・、こーんな可愛いリーフレットも貰いました♪
どれもおいしそう。いつかまたAPiQ!!でも食べに来たいです。
プリンを食べた後は、お土産に「炊き塩」や「焼き塩」も購入しました。
お店ではこの2種類のお塩の試食をさせてもらえるようです。
(私個人の感想ですが・・・)炊き塩は、塩の味がストレートに来る辛さをしていて、焼き塩は、少し角がとれたようなまろやかな味がするように思えました。
炊き塩は、塩おにぎりを作るときや、肉や魚を焼く時などに使う調理用の塩に。
焼き塩は、揚げ物やサラダなどに使う卓上塩にするのが良いそうです。
まとめ
今回の見学を経て、またいちの塩のおいしさの秘密は、
・海と山から受ける自然の恵み
・ゆっくりじっくり作るという調理法
にある事が分かりました!
ジャパンハーベストが終わっても、「糸島の良さを知って発信する」という活動は続けていきたいと思います。