3日目
この日も活動内容は2日目とほぼ同じです。
朝のラジオ体操、朝食、8時から17時まで農作業、お風呂、夕食、ミーティングという流れになります。
この日は作業内容についてちょっと詳しく書きます。
加茂さん家
この日の作業はトマトの脇芽取りと、ジベレリン処理、キャベツの定植です。
トマトの脇芽取りについて
脇芽とは葉茎の根元から出る芽の事です。芽を取った箇所が乾きやすく菌が入りにくい晴天時に行い、消毒したハサミか手でとっていきます。
何故しなければならないかというと、脇芽を伸ばす事に養分を使ってしまい実が十分に育たなくなってしまうからです。
ジベレリン処理について
ジベレリンとは、植物ホルモンの総称で細胞伸長の促進、発芽促進、休眠打破の促進、老化の抑制に関わっています。
ジベレリン処理は、そのジベレリンを、脇芽を取った後のトマトの花一つずつにスプレーで吹きかける作業でした。
花がもっとたくさんついてきたら蜂を放し、蜂に花の成長促進を任せるのですが、それまでにある程度成長させる為にこの作業をしているそうです。
岡さん家
この日の作業は、オクラの収穫&袋詰めと畑に肥料と石灰をまく作業です。
冬野菜を植える予定の畑に、肥料を二つ、一袋20キロの石灰をなんと33袋もまきました。
耕作放棄地を使って農作業をしている岡さん家では、耕作放棄地をまた畑として使えるようにする必要があります。
酸性雨がしみ込んだ酸性土壌を戻す為、土をアルカリ性にする為に石灰をまくそうです。この日、岡さん家組の参加者たちは皆石灰まみれになって帰ってきました。
松崎さん家
この日は、白米を植えている田んぼから赤米を探して根っこから刈る作業と枝豆畑の草取りをしました。
今白米を植えている田んぼは、前赤米を育てるのに使っていたようでそれで今も赤米が生えるのだそうです。
赤米はヒゲのところが赤くなっているので分かりやすく、一つの田んぼに三人くらい入って探しました。
白米の中に赤米が入っていても、出荷した後機械に通す時に分かるから本当はしなくても良いけど、評判が悪くなってしまうと悪いからしているそうです。働く上で、取引先や出荷先の信用や評判を守る事はとても大切なんだろうなと思いました。
枝豆畑の草取りは、それと同じように「ビアファーム」でお客様が入りやすいようにという理由でしました。
永田さん家
この日は出荷作業、草むしり、ネギの苗植えなどをしました。
水耕栽培では、ネギの苗のポットを発泡スチロールでできた板に均一に空いてある穴に入れていきます。
その時に、発泡スチロールの板の下に流れている水にポットが着くように置いていかなければいけないそうです。
ビニール内の苗植え台の下と壁沿いの草むしりをしました。
苗植え台の下は、かがんで入らなければならず大変だったそうです。
それから、APiQ夏合宿ではお昼にスタッフからのお弁当が届けられます。
この日のお弁当は、皆の似顔絵になっているお弁当。
APiQスタッフの愛を感じますね( *´艸`)
この日の勉強会では「豊作貧乏」と「農業の機械化」について学びました。
豊作貧乏については、私も言葉の意味を知らなかったので補足すると、
「豊作の為農作物が市場に多く出て価格が下落し、かえって農家が困窮する事」だそうです。
4日目
この日は、農家さんの所での受け入れの最終日です。参加者は農作業を早めに切り上げ、温泉に行き、農家さんを交えた懇親会に参加します。
受け入れ3日目なのでこの日の作業内容は割愛。(笑)
温泉で疲れを癒した後は、農家さんへ贈る色紙の準備や懇親会の準備です。
こんなに可愛いイラストで、農家さんたちをお出迎えしました。
以下、懇親会の様子です!
懇親会では、APiQスタッフが作ってくれた料理を食べ、お酒を飲みました。
農家さんは、岡さん、加茂さんと従業員さん、松崎さんのところの従業員の長尾さんが来てくださいました。参加できない農家さんがいたのは残念だったけど、いらっしゃった農家さんとはたくさん話せることができて良かったです。
私の中で今まで少し遠い存在だった農家さんと、お酒を飲みながらご飯を食べることで、距離を縮められた気がします。
しかしここで宴会が終わる筈もなく…この後も皆で飲んだり、話したり、OBの先輩がかけつけてきてくれたり、花火をしたりしました!
次の日は合宿の最終日。遠いところに帰ってしまう人もいるので、名残惜しく皆なかなか眠りませんでした。
5日目
この日は合宿の最終日。
農家さん別に色紙を作り、お礼まわりに行きました!
最後に、受け入れ農家さんと一緒に写真も撮りました!
農家さん、APiQスタッフ、参加者皆の心に残る楽しい合宿になったんじゃないかなと思います。
本当にありがとうございました!